★二弁 e ニュース268号[2005/11/24]★
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【理事者室だより】
副会長フーフー日記・秋の日常満載編 (副会長 伊東 卓)
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秋真っ盛りである。読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、そして食欲の秋。理事者室生活ではなかなか満喫もできないが、日比谷公園の紅葉の変化を見れば、気分くらいは味わえる。それでは、秋の理事者室からの便りをたっぷりお届けします。
●11月14日(月)15日(火)
前週鳥取での人権大会に参加したため、週明けには机の上が書類の山になっていた。とても1日では片づかず、2日かけて必死に判子を押しまくり、何とか通常ペースに回復。その後もたまった宿題を片づけるのに手間取り、理事者室を出たのは午後8時ころ。下りのエレベーターで以前修習指導担当をした57期会員にばったり出くわし、一緒に食事でもということになって、仕事中のパートナー1名も呼び出し、事務所近くの小料理屋で一杯。お互いにちょっと愚痴って励まし合ううちに、酔いも加わっていい気分になり、ご機嫌で帰宅。
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●11月16日(水)
午前11時に警視庁に行く。東京三弁護士会合同拘禁施設調査委員会委員長の上本忠雄会員と一緒に留置管理課に赴き、課長に感染症対策に関する照会書を手渡す。ここまではごくふつうの対応。ついでに、菊屋橋分室における事件(取調中に捜査官が女性被告人と性的関係を持ったというもの)に関する照会書の写しを手渡し、こういうものもお送りする予定ですので、と説明を始めたところ、課長は、うちは留置だから捜査の問題には答えようがない、と繰り返し力説。それはそうかもしれないが、警視庁で起きた事件なのだから、うちは関係ないといってもなかなか理解されないのでは・・・。「お役所的」という言葉の意味を肌で知る。
午後0時からは、東京三会不正請求対策連絡協議会に出席。振り込め詐欺対策について協議する。振り込め詐欺の被害が止まらない。平成16年の被害額は、都内で約40億円、全国でなんと約284億円に上る。この被害は現在も増加している(平成17年10月末現在の都内の認知件数は、前年同期比で36.7%増である。ちなみに従来多かったのは「交通事故示談金」型だったが、最近では「公共交通機関における痴漢示談金」型が半数近くを占めるとのこと)。振り込め詐欺が許せないのは、高齢者、女性といったいわば社会的弱者を標的にしていることである。東京都は振り込め詐欺抑止総合対策会議を開催して、被害抑止に向け関連団体との連携を図ろうとしており、弁護士会も被害回復対策という面で協力すべくこの会議に参加している。将来に備えて真面目にこつこつ蓄えた大切な資産を騙し取るとは、とんでもない!適切な対策に向け知恵を絞りたいところだ。
午後1時から子どもの権利に関する委員会に出席。少年事件や子どもからの相談などを巡る様々な問題を協議。若手の会員を中心に熱心な議論が続く。
依頼者からの急ぎの相談を受けた後、机に戻るとまた書類の山。格闘を続けること約2時間。午後7時すぎに理事者室を出て、会派の会合に参加(といっても懇親会のみ)。アンコウ鍋を囲んで、芋焼酎で一杯。気心が知れていることもあって油断したか、早めに酔いが回り、1次会で失礼する。
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●11月17日(木)
午前9時から理事者会。今日の司会役は私。でも資料が多すぎて全部読み切れなかったので、準備のため朝8時に理事者室入り。初めて9階に朝一番乗りした。理事者会では会務に関わる様々な議題を検討。そろそろ、現理事者が任期中にできることはだいたい見えてきた。副会長増員と郵便投票導入は24日(木)の臨時総会に諮られる。今後の重要案件は、日本司法支援センターの開設に向けての準備、委員会の統廃合、会館改修などなど。この日もこれらに関連する議題と、その他日々発生する各種問題について、取り混ぜて合計50本の議題について討論した。いくつかはこなしきれずに次回へ継続。手際よく進行させようと努力したが、理事者会が終わったのは午後2時過ぎ。頭から湯気が出る。
休む間もなく、高齢者・障害者財産管理センター運営委員会に出席。取扱件数の伸び悩みは気にかかる。高齢化社会にあってニーズは多いと思うのだが、相談にうまく結びついていないところが問題か。三会統一窓口の提案があったが、うまく解決に結びついてくれればいいのだが。
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●11月18日(金)
朝一番で仕事をこなし、終わってから理事者室入りしたのは午前11時。
午後2時から刑事法制・被拘禁者の権利に関する委員会に出席。通常の案件はそこそこに、この日はアパリ(アジア太平洋地域アディクション研究所)事務局長の尾田真言氏を招いて、「刑務所における薬物教育」についての勉強会となる。お話の要旨は、刑務所は薬物依存者が最も多くいる場所であるが、そこでは依存症に対する治療はなされていない、薬物対策として社会内における回復プログラムを組み込むべきだ、というもの。確かに、覚せい剤の事件を取り扱うと、またやるんじゃないかというそこはかとない疑念を抱きながらも、二度とやりませんと法廷で被告人に誓わせることがままある。虚しいと思うこともないではない。尾田氏は、今の裁判はタテマエを言わなければならない仕組みになってしまっていると指摘した。本当にやめたいと思っている被告人が本心から反省して、実は前回の判決後ずっと使用していましたと正直に認めると、刑期が長くなってしかもその間依存症対策は何もとられないことになってしまう、というのである。尾田氏は現場で薬物依存者と日々向き合っているだけに、言葉が胸に響いた。
午後4時から「裁判員いろはカルタ」募集の発表記者会見。集まった記者は多くはなかったが、当会では「裁判員いろはカルタ」を募集することになりました、皆さんよろしくご応募下さい、とご案内した。応募の要領はこのeニュースに掲載のとおり。また、今月の全会員発送にはカラーのイラストの入ったチラシが同封されているので、是非ご覧いただきたい。また二弁のホームページからも応募が可能である。さらに重要なことは、最優秀作品に5万円、優秀作品に1万円、その他の選定作品に5千円が贈呈されるということ。だから、皆さんには、奮ってご応募頂きたい。よろしくお願いします!
この日は午後7時前に事務所に戻って、こまごまとした事務を処理。終わったところで事務所の弁護士2名と久々にイタリアンを食す。料理は旨かったが、男ばかりなのが残念。調子に乗ってワインを飲み過ぎ、その次の店で爆睡。何をやっているんだか。
●11月19日(土)
この日は午後4時から事務局の岩瀬職員の結婚披露宴に出席。当会からも理事者や職員が多数出席。実に幸せそうな祝宴で、こちらもとても幸せな気分になりました。末永くお幸せに!
●11月20日(日)
終日自宅で過ごす。自宅のパソコンで少しだけ仕事。あとは休養。高橋尚子、タイガー・ウッズ、宮里藍のテレビ観戦を決め込む。
まずは、東京国際女子マラソン。2年前のレースをナマで観戦したのを思い出す。往路は事務所に向かう途中、四谷見附で高橋選手を見た。先頭を切って颯爽と走る姿を見て、こりゃ絶対に優勝だと確信したが、復路で我が目を疑った。コースが事務所の目の前を通るので、事務所の窓から国立競技場に向かう高橋選手を見たのだが、とんでもなく遅かった。歩きプラスアルファくらいに見えた。これなら自分でも勝てるかもと思うほどだった。私はたまらず事務所の窓から身を乗り出して叫んでいた。「高橋、ガンバレ!!」あの傷心のレースから2年。高橋選手はつらい時期を過ごし、さらにはこのレース直前に足に肉離れを起こしたという。2年前のあの姿をナマで見た私は、今度のレースでは途中でリタイアするのではないか、そうしたらこれで選手生命は終わってしまうのではないか、とハラハラしつつテレビで観戦した。35キロまでは単調な展開。不覚にもうとうとし始めたとき、高橋選手がスパートする画面が目に入った。うわっ、出た!その光景に我が目を疑い、同時に鳥肌が立った。高橋選手は見る見るうちに独走態勢に入り、そのままゴールイン。見事な優勝を飾った。優勝インタビューがまたよかった。「暗闇で迷っている人、悩んでいる人に勇気を与えたいという想いで走った。」これを聞いて、もう涙ウルウルだ。スポーツってこんなに人に感動を与えられるんだということを改めて認識した。Qちゃん、いい日曜日をありがとう!お陰で元気をもらった。あと4か月あまりとなった理事者室生活も、頑張ってなんとか乗り切れそうな気になった(タイガー・ウッズも、藍ちゃんも素晴らしかったけど、Qちゃんの前にかすんじゃった)。 |