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02.

★二弁 e ニュース243号[2005/5/26]★
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【理事者室だより】
 副会長まだまだフーフー日記(副会長 伊東 卓)
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 副会長職も1か月半を過ぎ、理事者室通いと判子押しには少し慣れた。しかし、余裕なんてまだまだ。毎日赤面、冷汗、反省、勉強の日々。それにつけても、毎日いろんなことがあるもんだ。では、フーフー日記の続編をどうぞ。

●5月18日(水)
 朝10時から東京地裁で法曹三者による裁判員模擬裁判の傍聴。この模擬裁判は、公判前整理手続を経て3日間連続開廷で行われるもの。10時ちょっと過ぎに法廷をのぞくと、傍聴席はほぼ満員。ようやく隅に席を見つけて着席。見上げると、正面のアーチ型の檀上には中央に3名の裁判官、その両脇に3名ずつの裁判員役が並ぶ。裁判員役は、模擬裁判とはいえ緊張の面持ち。事件は殺人で、殺意を否認しているというもの。最初の手続はいつもどおりだが、検察官の冒頭陳述からガラッと雰囲気が変わる。検察官は裁判員の正面に立ち、「検察官はこの事件をこのように考えています。」と話し言葉で語り始めた。パワーポイントによる映写を織り交ぜて熱弁をふるう。弁護人も負けじと「今のはあくまでも検察官の主張です。」と切り返す。その後、目撃証人の主尋問まで傍聴させてもらった。裁判員役の緊張感が法廷全体に伝わり、ピリッとした雰囲気だったが、裁判員役には事件の真相はどの程度伝わったであろうか?何度も争点整理を経た上での審理だが、余分な部分を削りすぎてはいないか?裁判員制度については実施に向けてこれからも試行錯誤が続く。新しい制度だから、若い会員の知恵と熱意が是非欲しい。

●5月19日(木)
 朝10時から弁護士会館に詰める。昼食はまたもや会館内で弁当。そろそろ味も一巡した感じだが、ま、しょうがない。
 午後4時から三会理事者会。心神喪失者等医療観察法の施行を2か月後に控えて、地裁、地検との協議を三会で行うべく提案を行う。弁護士はこの制度では国選付添人となる。その選任の受け入れ態勢整備が急務だ。
 午後7時過ぎに事務所に戻り、依頼者と打合せ。
 さらに午後9時過ぎからもう一人の依頼者と打合せ。この依頼者は中学の同級生。懐かしくて話し込んでしまい、終わったのは午後11時過ぎ。遅くまで付き合ってくれたイソ弁とそば屋で焼酎一杯引っかけて、帰宅。

●5月20日(金)
 たまった雑務処理のため事務所に早出するが、なかなか処理がはかどらない。そうこうするうち依頼者がやってきて、身の上話に同情していたら、もう時間がなくなった。
 午後から弁護士会に。委員会に二つ出席してから、裁判員模擬裁判の意見交換会の傍聴に行く。裁判員役と裁判官が評議した判決は、懲役10年。意外と厳しい。殺意もさほどの迷いなく認定されてしまったようだ。裁判員役の感想を興味深く聞く。検察官の冒陳でイメージが出来上がってしまい、その後の弁護人の話はほとんど印象に残らなかった、という。しかし、冒陳で心証を採られてはたまらない。公平に審理をする工夫も、弁護人の主張が裁判員の印象に残るような工夫も、どちらも必要と思う。

●5月21日(土)
 午前中事務所に出て、午後から大宮に向かい、大宮法科大学院大学の見学ツアーに参加。3班に分かれ、まずは佐藤栄学園が新しく作ってくれた立派な施設を見学。上層階からは関東平野一帯が見渡せる。雄大な眺めだ。次いで、実際の授業を見学。2年生対象のロイヤリングだったが、思っていたより内容が高度だ。学生との対話で授業が進められていく。講師の「ほかの法律構成は?」「この主張の位置づけは?」との矢継ぎ早の問いかけに、学生になった気分で真剣に考え込む。夕方からは学生を交えての懇談会。話を聞くと、学生は正に多士済々。日本の将来は明るいぞ!と言いたくなるような連中だ。そして、なぜ大宮を選んだかを順次話してもらったら、「実務家教員が充実しており、ここしかないと思った」との嬉しい答えがたくさん返ってきた。見学ツアーに参加された某大先輩会員も、笑顔で「おいK君、あんた、いいものを作ったな!」と声を掛けてお帰りになられた。なんだかいい気分になってビールが進み、気が付くとすでに午後9時になっていた。

●5月22日(日)
 午後から事務所で仕事。帰りにゴルフの練習場に寄る。また下手になっていることが判明し、愕然とする。

●5月23日(月)
 正午から弁護士国民年金基金の役員との昼食会。弁護士の数はこれから増えるから基金に心配はない、税務上も有利だから是非加入されたい、とのお話だが、名指しで加入を迫られて困惑。とりあえず「はぁ」とのみお答えした。私のことはさておいて、未加入の会員の方はよろしく加入をご検討下さい。
 夕方からは、知的財産法研究会と二弁研修センターとが共催の公開講座に立ち会い、担当副会長として挨拶。この講座は相変わらず素晴らしい集客力だ。理事者室に戻って判子押しを終え、事務所に戻る。

●5月24日(火)
 朝9時30分から職員を前に朝礼。副会長も順番で話をすることになっており、この日の担当は私。野球ネタで一年間通したいなどと口走ってしまい、言った途端に後悔した。職員の皆さん、つまらないかもしれませんが、我慢して今後も野球ネタにお付き合い下さい。
 午後2時まで理事者会、その後も委員会と続き、合間を見て役員室でサンドイッチをかじって昼食を済ます。午後4時から日弁連の裁判所庁舎建て替えに関する勉強会に参加。数多く公共建築を手がけている建築家から話を聞く。使う側の気持ちを大切にすれば利用者は建物を大事にしてくれる、しかし、裁判所の建物には利用者の視点がない、との話に全国各地の弁護士が大きくうなずく。東京でも、東京簡裁の墨田分室を改築し調停部門を移転する計画が進行している。八王子支部の立川移転もある。裁判所に何とかしてこの声を伝えたいと思うが…。
 午後5時30分からは東京地裁鑑定委員協会の懇親会に参加。東京三会からはたまたま他の理事者の参加がなかったため、三会の代表として挨拶をさせられた。居並ぶ先輩会員や裁判官を前にして、どっと冷や汗。こういうのは身体に悪い。
 今回の報告はここまで。次回もいろいろご報告します。


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